8月2日(土)
[パラナ支局]『信ちゃんの昔話』(シリーズ十巻)の著者、沼田信一さん(八五、ロンドリーナ在住)の沼田家で、去る七月十二日、〃三つのお祝い〃があった。信一さん・そとえさん夫妻のダイヤモンド婚、渡伯七十年、そして長男マリオさんの還暦祝いだった。
この日、シャカラ・グラシオーザ(吉井篤氏所有)に、北パラナ各地から沼田さんの知友、有志が四百人ほど集まり記念会食、賑わった。
マリオさんは謝辞のなかで「七十年前、父母はブラジルの土を踏み、慣れない日常生活に苦労しながら、多くの苦境に負けず、今日を築き、わたしたちを育ててくれた」。
弟の政治さんは、壮年のころの兄を語った。「私もすでに七十歳。兄はいろいろな方面で思い切った行動をとる人で、度胸もあった。ある年、一千七百コントのファゼンダを買うといい、手元に四十コントしかないのに、どうしてやって行くのか、心配したが、買ったファゼンダの収入から回して、なんとか頑張ったお陰で、次ぎ次ぎとファゼンダを買い足し、現在のようになった」。
八五年、信一さんは政治さんとともに、ゴルフ場もつくりあげた。パラナ日伯文化連合会の長老格で、いま「パラナ開拓神社」(別称、日本移民氏神様神社)建設構想を具体化に向けすすめている。