8月2日(土)
サンパウロ市在住の歌手でギター奏者の青木香奈さんが7月20日夜、ベラ・ヴィスタ区の『カフェ・ピゥピゥ』でコンサートを開いた。デビュー作『バイバイ・ジャポン』の収録曲を中心に、ルイス・ゴンザガやアドニラン・バルボザの代表曲を織り交ぜた90分。青木さんは最後まで伸びやかな声で歌い切り、聴衆を引っ張った。
日系三世の歌手ハイカーや、歌手で詩人のマダンらがゲスト出演。間奏で、青木さんを「(ボサノヴァの女神)ナラ・レオンのよう」とほめたたえたマダンは「カナはバッカーナ(香奈)」と洒落てみせた。
東麒麟が後援した関係から、ショーの最後で客席には日本酒が振る舞われた。「わたしの音楽はブラジル音楽をお酒で味付けしたようなもの」と話す青木さんのアイディアだ。
この夜は、数多くの有名ミュージシャンを輩出した名門クラブに、和製ブラジリアン・ポップスの音色が新たに染み付いた格好となった。(大)