8月5日(火)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙】朝に着き、ゲームをして、ダンスして、絵を描いて、泳いで、昼過ぎに家に帰る。そこは保育所のようだが、通うのは老人たちだ。
サンパウロ州オザスコ市とサン・ベルナルド市は、孤独と放置から逃れる機会として「老人の保育所」を設けている。老人がそこで生活するこれまでの老人ホームと違うのは老人が帰宅することだ。オザスコ市は十年前から六カ所の施設を提供し、約四百五十人の老人が毎日そこに通っている。
「ここで私たちみんなは一つの家族です」と七十歳の女性は話す。恋人をみつけた七十四歳の男性もいる。九人の子供の母である八十二歳の未亡人は孤独な日々を送っていたが、「保育所」で多くのことを学んだという。彼女にとって大切なことは、そこでは尊敬をもって扱われることだ。「あわれな老人として見られたくありません。歩ける間は独立し続けるつもりです」。もう一人の女性(八二)は話す「ここには尊敬があります。老人ホームではなく、共同生活センターにいるとみんな思っています」。