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NGKが生産拡大=昨年比10%増を目標に

8月5日(火)

 日系企業、ブラジル特殊陶業有限会社(NGK、伊藤一廣社長)がモジ・ダス・クルーゼス市に進出して四十四年――。毎月四百万の生産高を誇り、ブラジル内のスパークプラグなどの自動車部品市場で八〇%を占める同社は、今年末までに生産高を昨年比五―一〇%増やすことを目標に掲げ、気炎をあげている。二日付ジアーリオ・デ・モジ・オンラインが報じている。
 ミツアキ・オリ人材・環境部長によると、NGKは最初の半年で生産増を達成も、現在、自動車工業界の不況の煽りを受けることを懸念。「私たちの目標は今年末までに、昨年生産高の五%から一〇%増やすこと」と、九月からの挽回作戦に期待を寄せている。また、今年で二千万レアルの投資を予想した三年計画が完了することを強調。「大部分は昨年で終わった。ただ、現在は業務合理化のための投資を行なっている」としている。
 NGKはモジ市中心地のフラヴィアーノ・デ・メーロ街とコクエーラ区の二ヵ所に工場、サンパウロ市に事務所を構え、従業員数は千百人。スパークプラグ、ケーブル、センサー、ブレーキパッドなど自動車部品を製造しているが、長期計画において、陶業部門にも着手。現在、モジ中心地の工場では従業員約九十人が毎月、主に床材、壁材産業向けにセラミックボール百五十トンを生産している。