ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 建材業界 出店ブーム=経済回復期待し先行投資

建材業界 出店ブーム=経済回復期待し先行投資

8月7日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】産業界の不況をよそに、建材店業界が今年上半期に全国で三千店、サンパウロ州で千四百二十九店が開店し健闘している。ほとんどが中小店のネット・ワークになっており、建材の商業立地へ集中出店しているのが特徴となっている。
 その一つテーリャ・ノルテは、サンパウロ市の東部と西部、北部に大型店を出店し、全部で十六店舗を有する。この三地域の都市化が目覚ましく建築ブームで活気があると、同社はいう。この三角地域の隣接地へ、さらに出店する計画だ。
 店の雰囲気に慣れた顧客はいつも同店を訪ねると、カストロ社長は語る。一店舗当たりに七千五百万レアルを投資し、四百五十人を採用。さらに南部、東南部の他州にも進出を計画中。ブラジル経済は、現時点では景気後退しているが回復も早いとみている。
 C&Cは、リオ州とサンパウロ州に二十八店舗を持つ。必ずブラジル経済は回復するので、多店舗展開は先行投資だと、同社もいう。仏系のレロイ・メルリンは世界に百六十九店舗を有し、ブラジルには十店舗を開業。
 建材業には、二つの法則がある。一つは景気が好転すると、最初に経済効果が表れるのは改築、改修のための建材。もう一つは建材店の大型化が、居住空間に新しい文化を生み出したという。快適な空間は、人間に新しい価値の創造を教えると考えているようだ。