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盛況のブックフェア=人文研の運営に大貢献

8月7日(木)

 サンパウロ人文科学研究所が運営費を捻出しようとブラジルを知る会(清水裕美代表)と共催で行っている『人文研ブックフェア』もすでにコロニアの恒例行事となったようだ。
 五回を数える今年も二、三の両日にわたって開催された。特に初日の午前中は多くの読書ファンが詰めかけ、去年の倍という八千冊が並んだ会場では、押すな押すなの大盛況ぶりをみせた。 
 今年の収益は、昨年をやや上回る一万七百レアルを計上。これは同研究所の年間運営費の一割にあたる。
 鈴木正威理事は「おかげさまで八割近くが売れました。やはり人気なのは推理小説などで、売れ残ったのは経済や会社経営などの専門書が多い」と報告。一人で二百四十レアル分を買った人もいたという。
 去年の倍の量がありながら、売り上げが約同額なのは、ほとんどの本の値段を一~三レアルと安価に設定したからで、「来年も期待してほしい」と同理事。
 ブックフェアに協力した「だるま塾」や知る会メンバーの製作、販売によるケーキやもち、糸コンニャクも大好評で「全て売り切れました」と関係者は笑顔を見せていた。