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米国ビザ問題=JALが敏速な対応=メキシコ経由を臨時増便

8月8日(金)

 【既報関連】アメリカが乗り換え(トランジット)目的の乗客にビザの取得を義務づけた措置を受け、JAL(日本航空)は七日から、アメリカを経由する従来の便に加え、毎週木曜には、メキシコとカナダを経由し日本に向かう便を臨時に用意。取得がより容易なカナダのビザを持つブラジル人に対する便宜を図るもので、料金についてはアメリカ経由の従来便と同額だという。
 二日に始まった「ビザなし通過プログラム」の暫定的停止を受け、日本への渡航者を多く抱えるJALでは対策を検討。従来、同社が持つ成田▽バンクーバー(カナダ)▽メキシコシティー(メキシコ)を結ぶ航路を利用し、メキシコ▽サンパウロ間はメキシコの航空会社アエロ・メヒコの協力を得て、座席の一部を使用する形となる。
 アメリカのサンパウロ総領事館では、日本のビザを持っていることなどを前提に渡航者に面接しビザを発給するが、観光査証で百米ドル、通過査証で百二十ドルを要する。一方、カナダでの乗り換えについてもブラジル人はビザを必要とするが手数料は無料となる。
 「カナダのビザを取得できたお客様には、ぜひこの便を」とは同社。メキシコを経由する次回十四日の便も予約が詰まっているが二十一日以降は、座席が取れる可能性があるという。
 また、サンパウロ総領事館(赤阪清隆総領事)では査証を受け付けるコーナーに、アメリカのサンパウロ総領事館のホームページに掲示されたビザの取得義務づけの記述を掲示。また、窓口でも職員が口頭で、アメリカのビザが必要と伝えている。