8月9日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】サンパウロ市には伝統的な骨董(こっとう)市がある。アンティーク(古美術骨董品)が好きな人やコレクショナーが集まり、市場の中を歩くだけでも十分楽しい。これらの骨董市のいくつかをエスタード紙が紹介している。
[サンパウロ美術館(Masp)]
Maspの骨董市は今年、開設25周年を迎える。100軒の屋台が銀製品や硬貨のコレクション、さまざまの時代のつえ、写真立て、聖人の像、美術の本、絵画などを販売している。
1910年の中国製のタバコ入れは150レアルする。ナポレオン・ボナパルトの戦いが描かれた1900年ごろの磁器は800レアル。18世紀の銅と象牙で作られた十字架は2000レアル以上の値打ちがある。
Masp=パウリスタ大通り1578番。毎週日曜日、午前10時から午後5時まで開いている。
[ブラジル彫刻美術館(MuBE)]
MuBEの骨董市では、アンティーク家具や磁器、じゅうたんなどを販売しているほか、同館内の講演会場で午前11時から、各週テーマの違う無料講演会が開かれている。10日はマーチャントのオリーヴィオ・ゲーデス氏が「美術と創作」について講演する。
MuBE=エウロッパ大通り218番。毎週日曜日、午前10時から午後18時まで。
[ベネジット・カリスト広場]
土曜日に最もアンティーク愛好者を集める骨董市。同市場の歴史は意外と浅く、18年前に始まったという。同広場の前のアパートに住んでいた美術家ラケル・デ・モラエスさんが、自分の作品を同広場で展示したのが市場の始まり。今では320もの屋台が並ぶ巨大な市場になった。
同市場で目を引くのはエリゼウ・ブロンザットさんの屋台。古い写真機やスーパー8、35ミリと16ミリの映写機、1970年代のロシア製顕微鏡などがある。1950年代の写真機は500レアルで販売中。
ベネジット・カリスト美術品市場=ピニェイロス区ベネジット・カリスト広場。毎週土曜日、午前8時から午後7時まで。