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中断工事再開を優先=経済活性化へ年金基金利用

8月14日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】既報の経済活性化をかけたインフラ整備案(PPA)は、まだ細部については検討中だが運輸省の要請により工事途中で中断したプロジェクトを優先する予定となった。
 工事の七〇%が完成しているサンパウロ市ークリチーバ間のBR116の複線化工事、サンパウロ市ーベロ・オリゾンテ間のBR381の複線化工事などメルコスル回廊プロジェクトが候補に上がっている。
 マンテガ企画相は十三日、同案の具体化のため省庁間を奔走した。十一日の閣議で討論された優先内容を不満として、再度協議を要求する省庁も多い。前政権のプロジェクトから比べると質素な予算計画だが、画期的な企画もあり民間投資家との打ち合わせ後に発表することにしている。
 二〇〇四年の計画では、政府が三百五十億レアル投資し民間から三百億レアルの出資を得たいと企画省は考えている。民間では、千八百億レアルの金融資産を所有する年金基金の出資を期待している。また米州開発銀行(IDB)も、百五十億レアルをインフラ整備へ用意している。
 政府は年金基金の出資と配当を有利な見本例として資金運用法を見せつけ、民間資金を引き出す考えのようだ。また東北伯地域のBR101号線のような短期の資金回収が難しいところは、政府が最低利回りを保証して道路の使用権を投資家に供与する。

 また燃料税(CIDE)も現行の〇・五四レアルから〇・八六レアルに引き上げ、インフラ整備に使用することも検討されている。