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ブラジル人、米国ロデオで優勝

8月14日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】アドリアノ・モラエス氏(三三)は、ブラジルではほとんど知られていないが、ロデオを乗りこなす有名なカウボーイ。顔には牛の角に引っかけられた傷跡が、生々しく残っている。米国ラス・ヴェガスには、同氏のロデオ優勝記念を祝して等身大の牛の像が設置された。
 米国で同氏は、世界的名声を博している。十七歳の時ルールも知らないまま出場して入賞、そして病み付きになった。十八歳で九最低賃金をもらってプロとなった。米国アリゾナ州へ一九九二年、カウボーイの本格修業のため留学。一九九三年にロデオの世界チャンピオンを獲得。数々の賞金から二百万レアルを投じて、サンパウロ州マットンに大農場を購入し牧畜も営んでいる。
 米国のロデオ熱が、ブラジルにも広がり二千万人の観客を集め年間二十五億レアルを売り上げる一大イベントとなっている。