8月15日(金)
新しい形の大衆示威運動が始まった。十四日付伯字各紙が報じているところによると、十三日午後零時四十二分、サンパウロ市パウリスタ通りで歩道の信号が青に変わったとたん、約百人の歩行者が靴を脱ぎ、その靴を手に持って歩道をたたきながら渡り始めた。何かに向けて抗議するというわけではない。この馬鹿げた運動は、英米で流行しており『フラッシュ・モブ』と呼ばれる。インターネットで仲間を集める。リーダーは「抗議する理由は常に社会にある」と説明している。
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元サンパウロ市長のパウロ・マルフィ氏が十三日朝、例の〃マルフィ・スマイル〃を作ってグアルーリョス国際空港に到着した。空港に詰め掛けた記者団の質問には黙秘で通した。同氏はパリで、同国の銀行に預けた百八十万ドルの入手先について、四時間にわたり仏国警察から取り調べを受けた。
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病院廃棄物のリサイクルは、病院によって一回だけ使用の所と、擦り切れるまで再利用する所とある。一九八六年の保健省通達では、注射針など三十種の再利用を禁じているが、その監督管理は行われていない。衛生庁は公立病院の経費節約のためカテーテルや血液用袋、膣挿入管など廃棄物の完全消毒や熱処理で再利用を検討している。
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IT商品の店を営むASさん(二八)夫婦は十二日夜十時、ノーバ・カショエリニャで二人組に誘拐拉致された。隠れ家へ連行され夫婦は携帯電話二個を取り上げられたが、幸いもう一個を持っていた。賊は三個も持っているとは気づかなかった。賊らが留守にしたとき、兄に連絡して窮地を脱した。