環境整わない公共施設=サンパウロ市民に不満の声も
8月16日(土)
【ヴェージャ・サンパウロ誌】2週間前、ある火曜日の朝、英語教師のクラウジア・ゲーデスさんは、残り少ない休暇を娘のタリッタちゃん(9つ)とめいのタイスさん(10)と一緒に動物園で過ごすことにした。ゲーデスさんたちが最後に動物園に行ったのは7年前で、子供たちは何も覚えていなかったからだ。3人はサンパウロ市サンターナ区から1日中動物園で過ごすつもりで出発。午前9時30分に到着した3人は、動物園の入場券売り場が紙くずだらけで非常に汚いのに驚いた。園内のトイレでもイヤなことが。便座にはフタも何もなく、ドアは閉まらず、床も汚れていた。昼食時間。唯一の軽食店まで4キロも歩き、やっとの思いで手に入れた肉の串刺しはお世辞にもおいしいものではなく、こげすぎていた。3人はそのまま帰宅。「動物たちの飼育管理は素晴らしかったけれど、人間たちへの応対は最悪」とゲーデスさんは苦情を述べた。
動物園はサンパウロ市の誇りでなければならない。444種もの動物(合計3200匹)がおり、年間160万人が訪れるラ米最大規模の動物園である。園内サービスが充実していれば、来園客数はさらに増えるだろう。「我々のサービスが悪いことは承知している。問題点のいくつかは今年中に改善するつもりだ」と、ジョアン・B・クルス園長は反省する。
ヴェージャ・サンパウロ誌はこのほど、サンパウロ市内の6カ所の公共レジャー地を調査した。各地、「清掃」「管理」「応対」「駐車場」「食堂」「トイレ」の6つの点で評価された。その結果、合格したのはわずか2カ所だった。
合格したのはサーラ・サンパウロと市立劇場の2カ所。一方不合格となったのは動物園のほかに、イビラプエーラ公園、パウリスタ博物館(通称、イピランガ博物館)、ブタンタン研究所の3カ所。
イビラプエーラ公園は、特に駐車場が問題になっている。イピランガ博物館では、車いす利用者が歩ける場所は地階だけで、ほかの階に行くためのエレベーターなどは一切ない。ヘビの調査で有名なブタンタン研究所は、案内人の応対はとても良いが、食堂やトイレ、標識などのインフラが整っていない。