若者のファッションとして定着した感の、漢字タトゥー(入れ墨)。
愛、命などはまだかわいい。「サマーガール」という曲をうたう米国歌手が日本公演の際、〝夏娘〟と腕に書いたのは納得できる。
しかし、首を傾げたくなるのは、広島移民三世が「おばあちゃんの故郷だから」と入れた〝広鳥〟。ブラジル人俳優、ロドリーゴ・サントーロの〝無料〟。
そのほか、リオの若者の腕に〝家人〟。「家族を大切にしたい」という気持ちを込めたそうだが、日本の奄美地方ではかつて、ヤンチュといって召使いのことを指した。
本物か、消える入れ墨か、他人事ながら心配になる。いずれにしても、同じ入れるなら、意味まで考えて欲しい。 (さ)
03/08/16