ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 男性の16%が性機能障害=夫婦協力し治療を

男性の16%が性機能障害=夫婦協力し治療を

8月19日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】バイエルGSK社が資金を提供し、ブラジルを含む八カ国の男性二万三千八百三十八人を対象に行った調査により、男性の十六%(四・五十代の男性は十八% 、六十代と七十五歳までの男性は三十二%)が性機能障害に悩んでいることが判明した。
 調査対象者の約六九%が医学的治療を求め、そのうちの約半数が性生活に不満の相方に勧められたという。「治療薬だけでは問題のすべては解決しないが、夫婦が互いに良く理解し合うための近道にはなる」とサンパウロ市クリニカ病院の精神科医は話す。「男性は治療を求めるまでに三、四年かかり、性機能を回復するまでにさらに数年がかかる。治療薬を服用すると、症状は即座に改善する」。
 性機能障害の六、七〇%は心理的原因で起こり、それ以外は身体的原因、特に糖尿病、高血圧、うつ病を原因とする。どちらの原因でも治療薬の服用と女性の協力は治療に欠かせないと専門家たちは口を揃える。
 理想的なのは、夫婦二人が治療に加わること、というのは「女性は落ち込んだ相方に対して主導権を握るようになり、男性は接触を避けるようになるからだ」とニューヨーク・セクシュアリティー(性的関係)研究センター所長は話す。治療薬は機能を回復させるが、ムードは作り出さないと女性たちは不満を漏らす。ロンドンの医師は将来、性機能障害の治療は身体、心、夫婦関係を統合したものになると述べる。刺激、思いやり、良好な夫婦関係、治療の継続が不可欠だという。
 性機能障害に関しては、射精に達するまでの時間も問題とされる。ブラジル内外の調査によると、三〇%からの四〇%の男性が早漏に不満を持っている。早漏は自慰の場合には起こらない。多くの場合、早漏の原因は心理的不安で、「治療は精神治療と抗うつ剤を併用したものになる。
 治療薬は意欲と興奮があった時に効果を表すので、万能薬ではない。中毒性と後に効き目がなくなるかどうかはまだ確認されていない。性機能障害は頭脳労働者に多いとは限らず、逆に中卒者の方が保健や性に関する正しい情報に遠いためにリスクが高いとする調査結果もある。ワイン、カトゥアーバ(インジオの食べ物)、ピーナッツ、ウズラの卵が性欲を高める俗説も心理的効果という点で、信じれば効果があるという。