応援の振動で競技場崩壊?=急がれる改修工事
8月19日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】日曜日のサッカースタジアムで共通して見られる光景は、ある時にはスタジアムを揺るがすこともある、応援団が起こす振動だ。
サンパウロ市で実施された調査によると、振動が起こるのは全国のスタジアムのほとんどが応援者の行動を計算に入れずに建設されたからだという。組織立った応援団は六十年代末に出現し、スタジアムの様相は変わった。応援団はリズムに合わせてジャンプするよう応援者たちをリードし、一度にかかる巨大な圧力はスタジアムの構造に影響を及ぼしている。
「スタジアムが崩壊しないとは言い切れない。崩壊は最悪を想定した仮説だ。いずれにせよ、新しい応援形態がもたらした振動は『人にとっての快適性』と呼ばれる要因も含めて、確認が急がれる。試合を観戦する応援者はそうした振動を不快に感じているだろうから」とサンパウロ総合大学工学部構造・構造資材研究所で博士論文を執筆中のロドリゲス研究員は話す。
同研究員は研究の中で『人にとっての快適性』の確認方法をあみ出した。サッカースタジアム四カ所(サンパウロ市のモルンビー、イビラプエラ、リオ市のマラカナン、フォルタレーザ市のカステロン)で実施された百試合の試合中に発生した振動を、センサーを使って確認した。その結果、どのスタジアムも大試合の際に発生する振動に耐える構造を備えていないことが判明した。
研究グループは柱の補強や緩衝器の使用といった構造の改良を勧め、モルンビー・スタジアムは緩衝器を設置し、ほか三カ所も構造を改良した。最近建設されたバルエリ市のジャルジン・ベウヴァル・スタジアムは応援者の引き起こす圧力が計算された新構造を採用している。
「大掛かりな改修工事ではなく、緩衝器などを使った小さな改良を勧める。あとは対策を打つ気があるかどうかだ」と同研究員は語る。