8月19日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】大サンパウロ市圏マウア市にあるカプアーヴァ石油化学工場のすぐそば、タマンドゥアテイー川の河川敷で働くガリンペイロ(金掘り人)たちは疲れを知らない。
日曜もなく、朝四時半から最低十二時間、昼飯を抜くことがあってもくず鉄を求め、土を掘りつづける。収穫は割に合いそうに見えない。しかし、一週間の稼ぎを聞くと彼らがそこで掘り続ける理由がわかる。「六十六か七十袋のくず鉄はとれる。だいたい千五百キロぐらいかな」とあるガリンペイロは答えた。
くず鉄買取業者は一キロ当たり三十センターボまで支払う。彼は一週間で約四百五十レアル、月千八百レアルを手にする。「雇われるのはごめんだ」と話す彼は妻子にも毎日仕事を手伝わせる。
この場所は七、八〇年代には鋳物・金型製造企業の産業廃棄物が捨てられていた。最盛期には千人ほどの人々が働いていたが、ペトロブラスの工場建設により多くは霧散した。それでも毎朝二十人以上の人間がせっせと”金”を掘っている光景がみられる。