8月21日(木)
アマゾンの熱帯原生林を保護しようーー。群馬県から第五次植樹団九人(久保田順一郎団長)と第三次こども緑の大使六人が十九日に来伯、パラー州サンタバルバラ郡の群馬の森(五百四十ヘクタール)にマホガニーやイッペーを植樹する。ブラジル滞在は二十四日まで。高木勉県総務部長ら県庁職員二人も同行した。
久保田団長(県会議員)らは同日、サンパウロ市内のホテルで記者会見し「群馬県は東京都の水源地で、環境問題に目を向けている。これからも、植樹事業を継続させていきたい」などと語った。
群馬の森はリオデジャネイロ市で開かれた「地球サミット」(九二年)をきっかけに、群馬県の協力で、県内外から寄付が集められ、在北伯群馬県人会が取得したもの。
「地球環境を大切にする子供を育てたい」と県は県内の小学六年生をこども緑の大使に任命。九九年よりブラジルに派遣している。〇一、〇二年と中断してしまったものの、今年、再開した。来年以降は十人程度まで増員する方針だという。
植樹団の訪伯もこども緑の大使と同時にスタートした。こちらは、環境保全団体「森の会」のメンバーが主体だ。
会の創立に関わった久保田団長の父、富一郎氏(元県議会議長)はかつて、ブラジル移住を志したが、家庭の事情で断念した。有志を集めてやすらぎホーム、サントス厚生ホーム、カンポス桜ホームにそれぞれ千万円ずつ寄付。日伯友好病院の建設時にも相当の資金協力を行っている。
滞在期間中には、パラー州政府、ベレーン総領事館を訪問するほか、エミリオ・ゲルジ博物館やブラジル自然博物館(マナウス市)を見学する。