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宮尾氏の評論など=コロニア文芸賞2作

8月21日(木)

 本年度のコロニア文芸賞(文協=上原幸啓会長=主催)に句集『朝蔭雑詠選集』(佐藤牛童子編)、評論『ボーダレスになる日系社会』(宮尾進)の二作品が選ばれた。
 文芸賞の対象は、二〇〇二年八月一日~二〇〇三年七月三十一日までに発表された作品。選考委員会は、去る八月十四日、遠藤勇(委員長)、松尾治(副委員長)、栢野桂山、浜照夫、渡辺光、小高利根子の各委員出席のもと行われた。候補作品は、『朝蔭雑詠選集』、歌集『木洩れ日』(小野政子)、評論『武本由夫著作集抄』(安良田済編)、小説『イッペーの花咲く地から』(ブラジル日系証し集刊行会)、翻訳『夜のドライブ』(中田みちよ訳)、『ボーダレスになる日系社会』、歌集『ひそやかなあゆみ』(横沢幸子)、随筆集『六十五年前の恩師との邂逅』(大岩和夫)。
 八編に対して活発な批評が加えられ、消去法で各自採点の低い作品から落としていった。最後に残った『朝蔭雑詠選集』『ボーダレスになる日系社会』については、二作品のうち、一つを選ぶのは困難であるという結論に達し、二作への授賞と決まった。