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メーロ氏遺体 仏国に埋葬=国連爆弾テロ 出身地のリオで告別式=家族らは伯機でイラクへ

8月22日(金)

 【既報関連=フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】外務省の本拠地、ブラジリア・イタマラチー宮は二十日夜、セルジオ・ヴィエイラ・デ・メーロ国連事務総長イラク特別代表(五五)の遺体が、出身地リオでの告別式の後、フランス・トノンで埋葬されると発表した。メーロ氏は十九日、イラクの首都バグダッドにある国連本部施設での爆弾テロで死亡した。
 メーロ氏の二人の息子と妻は皆、フランスに住んでいる。父親が仕事の関係で家を空けることが多く、「父が恋しい」「父のそばにいたい」という息子たちの希望がフランスでの埋葬の理由である。だが、ブラジルに在住するメーロ氏の母親たちは、ブラジルでの埋葬を望んでいる。
 フランス側の親族が提案した「リオでの告別式とトノンでの埋葬」という妥協案を発表した外務省は二十日、遺体を収容する飛行機を出発させた。スイス・ジュネーブで妻と息子たちを乗せ、きょう二十一日にバグダッドに到着する予定。
 フォーリャ紙の情報では、機体は恐らく、大統領府専用のボーイング707機だという。グローボTV局はブラジル空軍機と報道している。
 同機はバグダッドでメーロ氏やほかの国連職員五人の遺体を収容。職員らの遺体はジュネーブに届けられる。メーロ氏の遺体はブラジルに運ばれ、妻子とともに故郷リオの告別式に向かう。同機がリオに到着するのは二十三日とされ、告別式は、同市のシダーデ宮で開かれる予定。
 メーロ氏の母親ジウダさん(八五)は、体の具合が悪く、トノンでの葬儀に参列できない。親族はジウダさんにテレビの映像を見せず、メーロ氏の死についての詳細を語るのを避けている。ショックで夜も眠れず、鎮静剤を打たれている状態だという。
 メーロ氏が埋葬されるフランス東部のトノンは、レマン湖の南岸にあるエビアンの隣町。レマン湖の西端にスイスのジュネーブ市街が広がる。ヨーロッパ・アルプス山脈の恩恵を受けたトノンは、地下水脈を利用したナチュラル・ミネラル・ウォーターを販売。鉱泉水だが軟らかな性質の水だという。また温泉の町としても有名で、観光地として繁栄している。