8月23日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二日】車内又は自動車のすぐそば、平日夜。サンパウロ市内ではこうした状況のもとで殺人の被害者(自動車強盗の犠牲者)となるリスクが高いことが、刑事事件情報システム(Infocrim)のデータによって判明した。
〇三年一月から六月末までに発生した殺人総件数は九九件。そのうち自動車強盗が理由の殺人事件は三十三件で、全体の三三%を占める。前年同期の殺人総件数は百三十三件で、そのうち三〇%が殺人を伴う自動車強盗(四十件)だった。殺人総件数は前年同期比で二五・六%減少した。
被害者の性別、被害に遭った車種のデータはないが、殺人犯の証言によると、犯人が好む標的は輸入車もしくは高級国産車を一人で運転する女性だった。犯行日時については、月曜日(全体の一九・一九%)と午後六時から午前零時までの時間帯(全体の四七・四%)に事件が多く発生している。
「車を運転していると、強盗に遭った時に逃げられると考えがちだが、それは誤りだ」とサンパウロ市自動車強盗・盗難警察署のカマッサ署長は述べた。
自動車強盗殺人に続いて、商店(二〇・二%)、歩道(一九・一%)、住居(八・〇%)、オートバイ(六・〇%)、バス(五・〇%)、トラック(一・〇%)、その他(七・〇%)の順で強盗殺人事件が多く発生している。
殺人総件数を地域別でみると、最も多いのがイタケーラ(二十三件)。サント・アマーロ(十七件)、西部(十六件)、サン・マテウス(十三件)、北部(十件)、中央部(八件)、東部(七件)、南部(五件)が後に続いている。