ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 3国国境で性的虐待=児童3千5百人が犠牲

3国国境で性的虐待=児童3千5百人が犠牲

8月26日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙】国際労働機関(ILO)はブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの国境地帯で三千五百人の子どもが性的虐待を受けていると告発した。
 さらに同国境地帯ではほとんどの子どもが麻薬密売の犠牲者となっている。麻薬密売人は子どもたちをフォス・ド・イグアス市やシウダ・デル・エステ市のバールやホテルで働かせているという。三つの違った司法制度の存在が同地帯での密売を容易にしている。
 ブラジル上院議会は議会調査委員会(CPI)を設け、青少年に対する性的虐待の調査を開始した。「性的虐待は巧妙に構成された犯罪組織によって行われる」と調査を担当するゴメス上議は述べた。約十年前には下院のCPIが児童売春を調査し、人権侵害を告発している。今回設置されたCPIは民法と児童青年憲章の改定を提案するとみられている。