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サンパウロ州立病院がスト=診察予約した患者、大迷惑

8月27日(水)

 【アゴーラ紙二十六日】サンパウロ州で二十五日、州保健機関の公務員らがストライキに入り、大サンパウロ市圏の州立病院八院が、救急部を除いてすべての営業を停止した。
 救急外来としてではなく、専門医の診察を予約していた患者たちは、受診することができなかった。場所によっては予約の変更もできないまま帰宅せざるを得なかった。
 保健部門公務員の労働組合によると、九万三千人のうち一万二千人がスト入りしたという。だが政府側は七百人だったとし、「市民に大きな影響は出ていない」と言い張っている。
 二十五日に公務員らのスト入りの影響を受けたのはサンパウロ市、オザスコ市、フェラス・デ・ヴァスコンセーロス市、モジ・ダス・クルーゼス市の四市。サンパウロ市の十四院は営業停止状態で、特にグアイアナーゼス総合病院(患者数一日に三千人)、州立公務員病院(二千人)、ブリガデイロ病院(千人)の患者らが大迷惑を被った。
 また、サンパウロ市の公共健康保険UBSの病院もストで閉業。主にサンパウロ市東部での被害が大きいという。二十六日には、サンパウロ州地方都市リベイロン・プレットのクリニカス病院もスト入りした。
 公務員らの要求事項は、(1)ベア調整二五・七四%、(2)ヴァーレ・レフェイソン(食料チケット)の調整、(3)週に四十時間から三十時間へ労働時間を減らす、(4)終身勤労者の職務の昇進、(5)現在支払われている給料の四〇%は恩給手当てだが、その分を正式な月給として扱い、退職後の年金にその分も支払われるようにする、などである。