8月27日(水)
ブラジル山梨県人会(高野隼士会長)創立五十周年記念式典が二十四日午前十時、母県から山本栄彦県知事を始めとする約八十人の慶祝団を迎え、ブッフェヤノで盛大に開催された。
サンパウロ総領事館からは中須洋治領事や州知事代理として野村丈吾元下議も出席、会場に訪れた関係者約四百人は、県人会創立半世紀の歴史を振り返った。
県人先亡開拓者への黙祷、日伯両国歌の斉唱などの後、武田節などが合唱された。
高野会長のあいさつに続き、母県側からは小野修一市長会代表、長田源夫海外移住家族会長、野口英一訪問団長が祝辞を述べた。
山本県知事は今年、姉妹提携三十周年を迎えたミナス州を訪問したことにも触れ、「これからもブラジルと山梨県の交流を続けていきたい」との考えを強調した。
研修生OB代表として九二年に訪日した長田仁美さんは「研修は楽しい思い出になっており、現在とても役に立っている。これからも研修制度が長く続くように」と研修制度継続の希望を訴えた。
県人会と山梨県の記念品の交換が行われ、山本県知事から文協、援協、県連の三団体へ奨励金が贈呈された。和井武一援協会長が代表し、謝辞を述べた。
式典後はケーキカットも行われ、網野弥太郎元県人会長の乾杯の音頭により、昼食会が開かれた。白虎隊による太鼓演奏や伊藤カレンのショーなどが会場を盛りあげ、山梨県人の喜びの日は盛況のうちに幕を閉じた。