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郵便トラックで密輸=マリファナ2t押収=運転手を現行犯逮捕

8月28日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】連邦警察(連警)は二十六日未明、リオデジャネイロ州ピライー市ドゥトラ自動車道で、パラグアイから来たブラジル郵便電信公社(ECT。通称、郵便局)のトラックに積まれていたマリファナ二トンや銃器、弾丸などを押収した。同トラックの運転手、ダニエル・T・エステーヴェス容疑者(二七)が現行犯逮捕された。ほか二人の男も拘束された。アジウド・ソアーレス警部によると、郵便局のトラックが麻薬や銃器を運ぶ事件はこれで五件目だという。
 「我々は五カ月前に郵便局内部の人間の告発を受け、この新しい麻薬取引手段を捜査していた。トラックがガレージから勝手に出ているにもかかわらず、誰も行き先を知らないので怪しまれていた」と、ソアーレス警部は話す。
 麻薬をトラックからすべて降ろした後、連警はピストル三丁、エスコペッタ(カービン銃の一種)二丁、それからリヴォルヴァやピストル、小銃の弾丸も発見。これらは郵便局のロゴタイプが入った箱の中に収納されていた。
 ソアーレス警部によると、麻薬は、リオ市北部モーロ(貧民街のある丘)・ド・トゥカーノの麻薬組織幹部、クリスチアーノ・S・シウヴァ容疑者(三一。通称、パブロ)に届けられる予定だった。また同州ニテロイ市で、麻薬の一部が密売されることになっていた。
 パブロは麻薬に七十万レアルを支払い、エステーヴェス容疑者は運搬代として一万レアルの報酬を得るはずだった。運転手は二十三日にリオ市から出発。マット・グロッソ・ド・スル州を通り、パラグアイで麻薬を受け取った。
 連警は、二十六日に麻薬が運搬されるという情報を聞き入れ、ドゥトラ自動車道に検問をいくつも設けていた。
 エステーヴェス容疑者は、トラックが故障したため停車。様子を見に来た連警に逮捕された。麻薬を取りに来たとされるマノエル・B・シウヴァ・F容疑者(三八)とマルシオ・E・S・リベイロ容疑者(二八)も逮捕されたが、二人が麻薬組織関係者かどうかはまだ明らかではないという。
 連警はトラック運転手に麻薬を届けさせ、その後をつけて麻薬組織のメンバーを確認するつもりだったが、トラックの故障により作戦を実施することはできなかった。「残念だ」と、パウロ・ラセルダ連警長官は悔しがった。