8月28日(木)
蒼鳳SOHO(飯島秀昭代表)の二十八番目の店が、八月二十五日午後七時過ぎ、サンベルナルド・ド・カンポ市のマレシャル・デオドロ通り二六九〇番ロージャ6で披露された。特に形式ばった儀式はなく、ダニエル・エスキア・リベイラ店長ら八人のプロ美容師が、入り口に並び、招待客を迎え、握手を交わし、抱擁した。同店は当面、八人の美容師、そのアシスタントで接客し、客が増え次第拡充していく意向。最終的には四十人程度のスタッフになるという。
店は、市中心街からわずか外れ、ガソリン・スタンド、マクドナルド店などがかたまっている地域に立地している。飯島氏によると、投資グループが商店街(地域)を開発し、各ラーモ(業種、分野)別に出店を勧誘、受ければそこの一業種を担うことになる形。蒼鳳自体が、はじめから出店先を物色したのではないという。「マクドナルドの客は、即、うちの客です。中流以上が集まる。同じレベルなんです」と飯島氏。
「すごいペースで店を増やしてますね」と問うと、「アカデミーで養成した美容師たちが、ほかがよくないから、行けない、というか行かない。だから、(新規開店は)美容師を保護する意味もある」。「この不景気に、どうなっているですかね……。元気を出さなくては」と自問自答するように笑ったが、目は自信にあふれ、余裕しゃくしゃくだった。現在、蒼鳳のかかえるプロ美容師は二百二十人、二十八店に加え、アカデミー二つ。