9月2日(火)
【エポカ誌】公立学校は厳しく採点された。アイルトン・セナ研究所の依頼でカルロス・シャーガス財団が四十七市の一万三千人の児童を対象に実施した初めての調査で、公立学校がただちに文盲を解消できていないことが判明した。
小学一年生を修了した児童の九六%が文盲のままだった。約五四%が音節を理解せず(”galinha”を”gaina”や”agaiga”と書く)、四二%がいくつかの言葉を理解できたが、書く時に文字を抜かしたりした(“galina”と書く)。私立学校の児童は幼稚園時にすでに読み書きができるが、公立学校の児童はたった四%しかそれができない。両校の教育格差は続いたままだ。
こうした教育問題の原因はすでに知られている。能力の低い教師、教育に不熱心な学校の姿勢、二百日に達しない授業日数などである。教育省(MEC)は小学四年生の文盲率しか確認していない。最新の調査結果は児童の五九%が簡単な文章を書けなかったことを明らかにした。
ブアルケ教育相は基礎教育の一年間の延長を発表したが、もし、教師の質や教育方法の改善が行われなければ、文盲の問題がさらに一年間継続されるだけだ。
小学校一年は最も大切な学年だ。もし一年生で読み書きを習得できなければ、児童は読み書きの困難さを二年生以降も引きずり、学校に通うのがいやになる。文盲は退学へ直結する。
児童の両親の多くが小中学校を修了していないことから、息子・娘が読み書きを習得できないと両親の期待は裏切られ、家族全体がトラウマ(心理的外傷)を抱えてしまう。「子どもたちの脳は学習準備を整えた状態になっている。もし習得できないなら、それは子どもたちのせいではない」とブラジリア大学のソウザ教授は警告する。