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一日1ドルで生活=ただ一つの希望は就職

9月2日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙】世界で十二億人が一日一ドル(約三レアル)で生活しているという。
 失業者のゴメスさん(五八)は六十四個のアルミ缶を集め、二・三レアルを手にした。「一レアルすら手に入らない日もある」。独身のゴメスさんはサンパウロ市東部地区に家を持っていたが、失業のためにすべて売り払い、お金を使い果たした五年前から路上で生活している。
 「食べ物は買えないから、人に頼んでいる」。風呂はアルミ缶買い取り所でごくたまに入る。寒い日に市の保護施設に行ったことがあるが、「いつも満員だ。もう行かない」。
 たった一つの希望は仕事に就いて普通の生活をやり直すこと。故郷ペルナンブーコに親戚がいるが戻ろうとは思わない。「ここがひどいなら、向こうは最悪だ」。