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バス会社、軍警に賄賂=不法ロタソン取り締まる

9月3日(水)

 【アゴーラ紙二十九日】サンパウロ市のバス会社経営者らが、軍警や首都圏市民警備員(GCM)、市警ら三百四十人に賄賂を支払い、バスやロタソンなどを管理するサンパウロ市交通機関公社(SPTrans)の取締官に化けさせ、不法営業のロタソン業者を取り締まらせていた汚職事実がこのほど、バンデイランテス局で報道された。その後サンパウロ州検察局は、二十七日からこの事件を本格的に捜査し始めている。
 告発者は軍警。警官がロタソン業者を取り締まる際、銃器所持問題などで警察署に被害届けが出されたとき、告発者が軍警側に都合のいいように書類を処理していたという。この告発者は、今年四月までこの仕事に携わっていた。二〇〇〇年に警察監察局に一度告発してから、昨年十二月と今年三月の二度にわたり何者かに撃たれそうになったという。
 告発者によると、〃警官取締官〃は一日に五十レアル支払われ、不法営業ロタソン車一台を押収するたびに五十レアルが追加されていた。一日の取締件数が百件を超えると、ボーナスとしてSPTransで開かれるシュラスコ・パーティーに招かれたという。〃警官取締官〃らは、ロタソン業者に対して暴力を振るうこともあったという。