9月4日(木)
ダイアモンドの輸出が八月一日から禁じられた。ダイアも金も採掘に、日本の浚渫(しゅんせつ)システムを導入してから一挙に能率が向上した。一本のパイプの中を水が入り土砂が出て行くので、どんな深い川底でもパイプを差し込めば容易に採掘できる。ミナス州コロマンデル郡のダイア採掘現場では、会社は機器一式と食事、一最低賃金を提供。人夫が採掘したダイアを現地の時価相場で引き取るという方式。
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テロの攻勢に伴い、途上国を蹂躙(じゅうりん)する現行貿易システムへの風当たりが強まっている。ルーラ大統領いわく「口で自由貿易を唱えながら、恥知らずなことをする先進諸国」の発言が、一触即発のキナ臭い世界情勢の中で、先進諸国の農業生産者への過保護政策が今後の食糧政策へ、どう影響するかを問われている。
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世界貿易機関(WTO)のカンクン閣僚会議では農産物補助金制度が外され、ブラジルには期待はずれの結果になると懸念されている。しかし、米国は米州自由貿易地域(FTAA)構想で二〇〇五年一月までに善処する約束をしたので、日本の途方もない関税制度や聖域論が俎上(そじょう)に載せられそうだ。
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ロドリゲス農相はブラジル農業に問題が二つあるという。一つは農地占拠運動。もう一つは、予想以上の豊作で穀物倉庫が不足していること。アグリビジネス・ブームでサイロ製作所各社は、注文倍増。うれしい悲鳴を上げている。倉庫不足は値崩れを招くし、ロジスチックス(物流)問題も発生するとみられる。