9月5日(金)
【時事、エスタード・デ・サンパウロ紙四日】ブラジル最大の株式市場であるサンパウロ証券取引所は三日、今年の外国からの投資が八月までに三十四億四千九百万レアルに達し、過去最高だった九十六年同期の三十三億レアルを更新したと発表した。
八月の外国からの投資額は九億九千九百五十万レアルに達した。同取引所の代表的株価指数であるボベスパ指数(Ibovespa)は三日、前日終値比一・一六%高の一万五千六百三十三ポイントと、〇一年三月九日以来の最高値で取引を終えた。同指数の上げ幅は昨年末比で三八・七四%に、ドル換算では六五・八一%に達した。
金融アナリストたちは、基本金利のさらなる引き下げと景気回復への期待感、年金・税制改革が順調に進んでいること、世界全体の株式市場の活況がブラジルの株式市場での株価上昇をもたらしたとみる。リスクが高くても収益性の高い金融商品を求める世界的傾向に乗じて、外国投資家はブラジルの株式購入に力を注いできた。ヘッジファンド資金に加え、個人投資家の資金の流入も株価を押し上げている。
先進諸国の金利が非常に低いー米国の金利は年率一%―ことと世界経済回復の見通しから、投資家たちはアジア、東欧、ラテンアメリカ、そして先進諸国の株式市場への投資を増やしている。ナスダック指数もボベスパ指数同様、昨年比で三八・七四%上昇している。