9月6日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】サンパウロ市庁に向け抗議デモを行った露店商代表は四日、マルタ市長と会談した。サンパウロ市中心部の露店商六千人は、市から五百レアルの小口与信を受けて露店商以外の職業へ変更することで合意した。
資金は九月から配布されるが、希望者は使途内容と営業計画を市へ説明することが義務となっている。五百レアルは、月利二%だが分割払いで渡される。決済したら融資金は増額される。再融資は金額が最高五千レアルまで出るが、利子は三・九%に上がる。
アイスクリームなどの食品販売は、四百人まで許可される。すでにネッスル食品が二百人分のカートを用意し、社員として受け入れる計画だ。一人当たり一最低賃金で、同社の製品販売を行う。露店商の数が企業の受け入れ数よりはるかに多いので市は十二月、露店商相談センターをマウア街に設置する計画。同センターでは、職業訓練や職業紹介を行う。
市はまずセー広場の露店商一掃から始め、全市へ拡大したいという。許可証を持つ露店商のために、ポップ・センターを設ける計画もある。市が露店商の意向調査をしたところ、七三・八%は他に職業があれば変更したいと答えた。
六九%は商店を経営した経験があり、何らかの理由で閉店を余儀なくされた人たちであった。八〇%は露店商のために、市が公有地にフェイラを開設することを希望した。フロレンシオ・デ・アブレウ街に十月、同街の露店商を集めてポップ・センターが開業する。