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国内移住者は520万人=低学歴の若い男性多数

9月9日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙】ブラジル地理統計院(IBGE)が二〇〇〇年国勢調査に基づいて、九五年から二〇〇〇年までの間に各州を越境して移住した五百二十万人を調査した。
 五百二十万人の移住者は平均二十七・五歳で、男性が多く、北東部から南東部への移住が顕著になっている。同移住者の六五・五%が基礎教育を修了しておらず、一九・四%が文盲、四三%が安定した所得を手にしていない。
 サンパウロ州に移住した人は百二十万人で、八十八万人が同州を離れたことから、三十二万人の流入増。同州への移住者のうち、十五年以上の通学経験がある高学歴者の数は四万一千七百人で、同州を離れた同高学歴者の数は五万二千六百人。約一万一千人の高学歴者がサンパウロ州を出て行った。
 IBGEの調査担当者によると、若くして故郷を離れ、移住先の州で家族を作るが、仕事などの機会に恵まれずに子どもを連れて故郷に戻るパターンが一般的になっているという。