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農地占拠運動 ライニャの妻も逮捕=犯罪組織形成の容疑=2つの子どもと涙の別れ

9月12日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日】サンパウロ州テオドロ・サンパイオ地方裁判所のアッチス・A・オリベイラ判事は十日、農地占拠運動(MST)リーダーであったジョゼ・ライニャの妻、デオリンダ・A・ソウザ容疑者に犯罪組織形成のかどで二年八カ月の禁固刑判決をいい渡し、自宅で身柄を拘束した。
 逮捕時、一緒にいた息子のジョアン・パウロちゃん(一〇)は事態に驚き、泣き叫んだので拘置所へ同伴した。娘ソフィアちゃん(二)は何も分からないまま別室へ連れていかれ、母子は引き離された。当局は同容疑者に、手錠をかけることは免除した。
 同容疑者は護送車の中でTV記者に「政治的迫害であって、生木を裂くような拘束は越権行為だ」と述べた。容疑者はプレジデンテ・ヴェンセスラウ刑務所で身体検査を受けた後、ピケロビの女性用留置所へ収監される。同留置所は定員十八人のところ三十九人が留置されているので、三人の同居者とともに未成年用の監房へ拘置される予定だ。
 ヴェンセスラウ署のウルジアレス署長は十日、同容疑者とMSTリーダー十人が、犯罪計画を打ち合わせる会合を行ったためと拘置理由を説明した。このうちライニャとフェリント・サントスの二人は、服役中。ライニャ容疑者は、会合を呼びかけたことと銃器不法所持で拘束された。
 会合に出席したMSTリーダーには全員、逮捕状が出ているが目下逃走中だ。デオリンダ容疑者は一九九六年、カランジル刑務所に十八日間拘置されたことがある。釈放後、アウバレス・マシャード刑務所に四十八日間拘置された。その間にMSTの闘士を募り、組織形成の専門家として関係当局からにらまれていた。
 テオドロ・サンパイオ検察局のクレステ検事は、同容疑者が乳飲み子を抱えていたことで逮捕に踏み切らなかったという。さらに娘を身ごもり、MST幹部から退いていたと思われていた。しかし、同容疑者は組織形成で密かに活躍していたとして、当局は〃涙の母子引き裂き劇〃を演じたと説明している。
 同容疑者の弁護士グリーンハフ下議は、MSTの会合が司法当局によって泥棒会議に誤解されていると抗弁した。ジェノイノPT党首は、オリベイラ判事が司法官の立場から同容疑者の冷徹な逮捕に出たのは理解できるが、MSTを刺激したのも事実だと述べた。

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