9月12日(金)
[既報関連]日本の食品会社がアマゾン地域原産果物『クプアスー』を世界各地で商標登録、アマゾン地方労働団体(GTA)から生物海賊行為だとして訴えられる問題が今年三月から同七月にかけてあったが、今度は同じく『アセロラ』の商標登録に関して、ブラジル、ポルトガル、日本の三国間で物議を醸し出している。十一日付、エスタード・デ・サンパウロ紙が報じている。
パラー州カスタニャウ市の果物飲料会社主、ソランジェ・モッタ氏は今週、ポルトガルの企業主、フランシスコ・エステーヴェス氏にアセロラ入り飲料を販売しようと取引した際、「日本で『アセロラ』が登録されたため、商標使用料を払わなければならない」と言われたという。
モッタ氏は、「これまでフランスや米国にアセロラ入り飲料やアセロラ加工品を売ってきたが、問題になることはなかった。『アセロラ』に所有者はないと思っていた」と、戸惑いを隠せない。氏は十日、パラー州政府に同件を報告すると同時に、今後の自社への損害やその他のアマゾン地域原産果物飲料の輸出業者らを保護する法的手続きの指導を請願した。