9月16日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】ブラジル人の平均寿命は六十八・六歳(男性六十四・八歳、女性七十二・六歳)で九年前に比べて二・六年伸びた。しかし、健康な状態で生きられるのは五十四歳(男性五十二・一歳、女性五十五・九歳)までー。以上がブラジル地理統計院(IBGE)が実施した二〇〇〇年度国勢調査で明らかとなった。
先進諸国では健康な状態で生きられる期間がブラジルよりも長い。例えば日本の平均寿命は七十九・一歳で、健康に生きられる平均年齢は七十六・九歳。米国人が健康に生きられる年齢は男性で五十一・九歳、女性で五十七・九歳と平均寿命(七十四・七歳)に比べて短い。他の途上国と比べると、ブラジルは健康に生きられる年齢が高い。
カマラーノ人口学者は「医学の進歩や幼児死亡率の低下といった保健対策の充実が今回の結果につながった」と述べる一方、個人の習慣(禁煙、禁酒、栄養バランスのとれた食事、運動など)も寿命の伸長に大きく関係があるとみている。