9月16日(火)
財団法人赤間学院(赤間アントニオ晃平理事長)の創設者、赤間みちへ院長(宮城県柴田郡出身)が十八日、百歳の誕生日を迎える。同学院は「赤間みちへの日」として同日、ピオネイロ校(サンパウロ市ヴィラ・クレメンチーノ区アルチーノ・アランテス街一〇九)で在校生らが日本文化を取り入れたイベントを行なうほか、二十日正午半からは卒業生らを招き、同校で百歳誕生記念パーティーを開く。同パーティーにはみちへ院長も出席する予定という。
みちへ院長は東京裁縫専門学校(現・東京家政大学)、東北女子職業学校(現・三島大学)を卒業後、一九三〇年にモンテヴィデオ丸で渡伯、ノロエステ線のセルヴォン耕地に配耕。三二年、サンパウロ市のグロッテイラ洋裁学校を卒業し、三三年に夫の故・重次氏とサンパウロ洋裁女学校を創設した。
同校はその後も三五年、日本語小学部、実科高等女学校を増設、三七年にポルトガル語部を新設して連邦政府公認の私立学校となった。みちへ院長は三九年、重次氏の不幸を経ても、なお、日系コロニアの子女の教育に専念。七一年には日系初となる連邦政府教育省公認、ピオネイロ校を設立、現在にいたるまで小中学部教育に邁進している。
十八日、ピオネイロ校では在校生らが太鼓、生け花などに親しむイベントを行なう。同校の赤間馬場エウザ校長(七〇)と赤間アントニオ理事長(七三)は、「『赤間みちへの日』として、日本文化を伝えたい。これから先もずっと続けていきたい」と力を入れている。
また、二十日には学院関係者や卒業生、市教育局関係者ら約四百人を集める百歳誕生記念パーティーにはみちへ院長も出席を予定、盛大にその長寿が祝われる。