文協(ブラジル日本文化協会)が静かに動きはじめた。先週、執行部と小委員会主要メンバーが一堂に会し、意志の疎通をはかっている。この種の集まりはこれまでにない新しい試みだ。真新しい陣容で発足して半年、新生文協に期待するコロニアの思いは強烈なだけに要所をおさえた「情報の開示」は積極的に実行してほしい▼文協が新機軸を打ち出し、改革路線を鮮明に示すことは、会員増にも繋がろうし、コロニアも安心する。だからといってあせる必要はあるまい。「百年の計」を立ちあげる作業はそう簡単なものではない。じっくり腰を据えて〃文協丸〃の方向づけを確かなものとしてほしい▼新執行部にとり文協の運営は初めてのことだ。戸惑いもあろうが、反面、先入観にとらわれることなく自由に取り組める。この際、旧来の陋習(ろうしゅう)は断固打ち破るべきであろう▼先の会議では、八月の理事会で話し合われた問題の一つ「会計処理の簡素化」も提示されている。なにしろこれまでは、各委員会名義の銀行口座があって「三十を越えていた」というのだからおどろく。初耳の人が多かろう。大企業でもあるまいし、どのようなプランの中でそんなに多い銀行口座を必要としたのだろうか?。このままでは誤解が誤解を生むおそれなきにしも非ずだ▼旧執行部は、まさか知らぬ存ぜぬとは申せまい。「説明責任」は未だ果たされていない。公共団体である限り〃問答無用〃は通用しないであろう。 (田)
03/09/17