9月20日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九日】サンパウロ州議会の依頼により資料分析財団(SEADE)は十八日、二〇〇〇年から州内都市の文化度を調査の結果、平均寿命や教育水準が標準並みとされる都市は三〇%に過ぎないと発表した。
財政的に豊かな都市の市民が教育や医療で恵まれているわけでないことが判明した。例えば大サンパウロ市圏のバルエリ市は財政的に最も豊かな都市だが、平均寿命や教育水準は低い。
SEADEは、州内の六百四十五都市を五種に分類。一種を国道沿いで上聖が容易である八十一都市。二種は大サンパウロ市圏に近く経済的には活発だが、市民の文化度は低い四十八都市。三種が経済的に豊かではないが、文化的な二百十一都市。四種は経済的に豊かではないが、文化的に中程度の百九十一都市。五種は過疎地の百十四都市。
注目されるのは文化都市とされる三種で、平均寿命も教育水準も高い都市が全体の三〇%に過ぎないことだ。教育水準が最も高く平均寿命も高いのは、オスカル・ブレッサネ市だ。平均寿命の長寿都市はサンタ・サレッテ市。
都市別で最も貧しいのはバーラ・ド・シャペウ市とイタピラプアン市。平均寿命が最も低いのはフェルナン市。教育水準が最も低いのはバーラ・ド・トゥルヴォ市であった。
二種は観光都市、工業都市、有産階級のコンドミニアムなどになっている。例えばバルエリ市やコチア市など。高額所得者が都会の喧騒(けんそう)を避けて優雅な生活を営んでいるが、市街部の住民は貧しく恵まれていない。
一種は環境に恵まれているが、住民の所得格差は大きい。例えばカンピナス近郊のオルトランジア市は天国と地獄を絵に書いたようだ。このクラスの八十一都市はアニャンゲーラ街道とドットゥラ街道沿いに集中し、州人口の六二%が居住している。
最も貧しいのは五種で、二百万人が住む。伝統的貧困地区で経済的発展の条件も備えていない過疎地だ。ほとんどは、リベイラ渓谷に集まっている。四種は経済的に豊かではないが、平均寿命や教育水準はまあまあ良い。大サンパウロ市圏の郊外地域や地方都市の周辺が、それに当たる。
都市部と農村部の電気消費量、労働者の平均給与、労働契約を登録した労働者数、出生率や乳児の死亡率、青年と高齢者の割合なども、調査では調べた。