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東西南北

9月20日(土)

 南マット・グロッソ州で農場に侵入していた農地占拠運動(MST)はこのほど、占拠地を明け渡すことを条件に新しい農地を手に入れた。新天地はドウラードス市内にあり、面積は百四十二ヘクタール。農場主たちが連合して同地を三十六万レアルで購入した。子牛三十頭も与える。カアラポー市経済開発局長が名義上の農場主となる。
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 過失致死罪の容疑で起訴されていた製薬会社の社長三人が、有罪となった。三社ともカンピーナス市にあり、一九九七年に同三社が製造した血清注射で子供七人を含む八人が死亡した。カンピーナスの裁判所が十日の法廷で、二年の実刑判決を下した。三人とも今回が初犯のため、子供のためのがんセンターに各自最低給料の三倍を支払うことで実刑を免れる。
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 カービン銃で武装した四人組の強盗が十七日午前八時ごろ、サンパウロ市中央区ボア・ヴィスタ街のカイシャ・エコノミカ・フェデラル銀行に入り現金袋四袋、総額四万五千レアルを奪った。銀行は警察署から数メートルしか離れていない。強盗団は警備員二人を縛り、トイレに閉じ込めた。犯行に要した時間はわずか五分。軍警と強盗掃討作戦隊が現場に到着したときは、犯人はすでに逃げた後だった。
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 一週間前にパラー州であったシャシーナ(大量虐殺)の犯罪組織を掃討するため、百五十人の軍警隊が十八日現場へ向かった。警察は組織を全滅させるまで〃終わりなき戦い〃を展開すると発表している。同シャシーナで、サンフェリックス・ド・シングー市の農場で七人の農民と農場主が射殺された。