9月25日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】ブラジルで一番最初にビールが瓶詰で市販されたのが百五十年前の一八五三年十月、リオデジャネイロ州ペトロポリスの小さなビール工場でドイツ人ヘンリック・クレメルさんによって生産された〃BOHEMIA〃印であった。
クレメルさんは月間六千本を生産し、馬車で顧客に配達していた。顧客の中にはドン・ペドロ二世もいた。山脈のわき水を使い、今日のビールよりも苦かったという。ボヘミアは一九六〇年、アンタルチカに吸収された。さらに二〇〇〇年AMBEVへ移った。
ブラジルのビール消費量は現在、年間八十五億リットルで世界四位となっている。世界ランクでは米国が二百三十六億リットル、二位が中国で百八十億リットル、三位がドイツで百十七リットル。一人当たり消費量ではドイツが年間百二十三リットル、英国が九十七リットル、ブラジルは四十八リットルとなっている。