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講演、寸劇、芝居、血圧測定などー老人週間、800人楽しませるー青年ボランティア、シニアも〝出演〟

9月26日(金)

 「第三十四回老人週間」が二十四日午前八時から、サンパウロ市リベルダーデ区の文協記念講堂で開かれた。サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)、救済会(左近寿一会長)、ブラジル日系老人クラブ連合会(重岡康人会長)、日系高齢化社会研究グループ(=GEENIBRA、シタラ・エリカ代表)の共催。寸劇や基調講演など多彩なプログラムが組まれ、約八百人の観客を楽しませた。
 開場は午前八時だった。血圧、血糖値検査などが無料で実施されるとあって、入り口は来場者で込み合った。
 共催団体を代表して和井援協会長が、「若い人よりも少し先を進んでいるだけで、老人という言葉を使うのは嫌いです。来年からは新しい名称を付けましょう」とあいさつ。会場を沸かせた。
 プログラムは午前と午後の二部構成。藤瀬圭子さんの司会でスムーズに進行した。
 体験発表では、老人ホーム、老人クラブ、デイサービス(通所介護)の現場の様子が紹介された。
 JICA派遣の青年・シニアボランティア四人は「勝子ばあさんと嫁」と題した寸劇を披露した。痴呆老人を抱える一家が診療所のアドヴァイスを受けて、痴呆とうまく付き合う方法を見つけるストーリー。観客の笑いを引き出しながら、高齢化問題を簡単に説明していた。
 基調講演では、島田正市カラオケ指導ブラジル総本部長が講師を務めた。「東京大空襲で戦争孤児になったが、渡伯後、音楽家として成功した」などと語った。会場からは話の随所で拍手が寄せられた。
 このほか、劇団「新波」による時代劇や舞踊のショーなどがあった。