今月十八日、百歳の誕生日を迎えた(財)赤間学院院長、赤間みちへさん。裁縫学校を創設し、多くの日系子女を育成した。その教訓は、深く心に染み入っていく。
「在米日系人はもちろん、海外に生きる者は今日、日本語を知っておかなければならない」(著書『講演の旅』より)。
みちへさんが米国の日本語学校で聞いた教育方針の一つだ。市民権の有無に関わらず、日本人の顔を持つ限り、日系人は日本民族としての使命がある。
みちへさんは、「日本文化は当然日系市民によって発展させなければならない。そして、日本民族は米国人から尊敬され価値ある人種として特別の扱いがされる」という結論に辿り着いた。
ブラジルでも日系人のコロニア離れが顕著な今、再度、日本民族とは何かを考えてみたい。(さ)
03/09/26