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サンパウロ市に残る昔ながらの仕事研師、祈とう師…

9月30日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙】サンパウロ市には昔ながらの仕事を続ける人たちがいる。露天商が服を売る中央区で、ゴンサルベスさんは洋裁学校を営んで、オリジナルデザインの服をつくりたい娘さんを集める。インターネットが真新しくない二十一世紀にサロモンさん(七二)はタイプライターを教える学校を開いている。ローシャさんは十レアルから十五レアルで圧力なべを修理する。マリーナさん(七八)は加持祈祷を行い、歯痛やナイフで刺された青年を治している。
 エジムンドさん(三八)は軽やかに笛を吹き、街をまわりながら、刃物研ぎの仕事を十五年間営む。ナイフ、はさみは一つ三レアル、植木ばさみは一つ八レアルで研ぐ。一日に三十から四十レアル、百レアル稼いだ日もあったという。エジムンドさんは転職する気は全くない。「この稼業で車二台を買ったんだ。この調子だと家も買えるだろう」。