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青少年の非行防止がねらいー援協、社会活動部スタート=授業はコンピューターなど=お年寄との交流の場に

9月30日(火)

 サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)の九つ目の事業所となる社会活動部(与座千恵子部長)が来月より本格的にスタートする。開所式が二十七日午前十時から、拠点の奄美会館(サンパウロ市ヴィラ・カロン区)で開かれた。援協関係者をはじめ、石田仁宏サンパウロ総領事、小松雹玄国際協力事業団サンパウロ支所長、エドゥワルド・ウエタ・アリカンドゥーバ区長ら約百人が出席。同部の門出を祝った。
 奄美会館は、鹿児島県奄美大島出身者でつくる奄美会の解散(昨年三月)に伴い、援協が寄贈を受けたもの。式典にはイブスキ・タモツ会長など会員ら訪れ、新装なった建物に喜びの声を上げていた。
 社会活動部では、青少年を対象にした非行防止プログラムが実施される。近隣の公立校とタイアップ。午前、午後それぞれ二十人ほどを受け入れ、コンピューター、音楽、工作の授業を展開する。
 与座部長は「お年寄りたちに料理を教えてもらうなどして、高齢者と子供の交流の場にもしたい」と意気込みを話す。ここ数カ月間、試験的に事業を行ってきた。手ごたえを感じているようだ。
 和井会長は「立派な会館を頂いて感謝している。この好意に応えるため、精一杯頑張っていきたい」とあいさつ。大原毅同部経営委員会長は「地域の人達の生活がより向上するよう努力したい」と抱負を語った。
 石田総領事は「援協は援護事業に精力的に取り組んでいる。先週、やすらぎホームの改築竣工式に出席、それがよく分かった。この新しい活動のスタートは日系だけでなく、地域の住民の期待になっていることを確信している」と祝辞を述べた。