10月2日(木)
サンパウロ市のセー大聖堂の尖塔(せんとう)二つが、旅行者など一般に公開される。同聖堂の修復工事を請け負った建築会社によれば、実現するには安全装置の付いた階段をかける必要があるといっている。階段建設には半年かかり、費用は百万レアルと見積もられている。ほかに祭壇とパイプオルガンの修復、同聖堂の博物館の建設計画もある。大聖堂は一九一二年に建設が計画され、五四年に完成した。現在、修復工事が終わり、訪問客は一日二千五百人と倍以上に増えた。修復工事に千九百五十万レアルかかった。
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十七年間も公立校で芸術科の教べんを執っている女性教師(四二)が二十九日、サンパウロ州クラヴィーニョス市の自宅で麻薬密売の容疑で現行犯逮捕された。家の中から四十三服のコカイン、マリファナ百一グラム、けん銃と弾が見つかった。二人の子どもがおり、母親が内職をしているとは知らなかったと供述。サンパウロ州教育局は、厳しい処置を講ずることになると話している。アゴーラ紙は見出しで、同教師に『零点』を付けてやゆした。
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サンパウロ市は九月三十日から、五十台の救急車を活動させる。五十台を二十四時間フル回転させるには、二百五十人の運転手が必要。同日現在、まだ運転手はそろっていない。サンパウロ市には修理中の救急車三十一台があり、その運転手二百人を新しい救急車に充てる。UTI付き救急車の医師も足りない。コスタ保健相は百五十二都市のために一億八千万レアルの救急医療予算を組んでいる。
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サンパウロ市中心街ラーモス・デ・アゼヴェード広場に在るエストラ・マッピンが三十日午後五時、閉業した。安物を探しに多くの客が詰め掛けにぎわった。同店はポン・デ・アスーカル・グループが経営しており、売れ残りの商品は三百三十人の従業員とともに他の店へ移される。顧客だけでなく露店商の商人、ビルの軒下を借りていた乞食も閉店を悲しんでいる。