10月2日(木)
【スセッソ誌】人間は自信があると、不思議な能力を発揮する。自信を喪失すると、できることもできなくなると心理学者のマルシアさんは、自信回復法を説明する。
自信を失うと自分の能力を過小評価する。その中に閉じこもり、他人からばかにされないように自己防衛する。自分で限界の壁を造る。自信喪失の原因は、自分の無限の能力を知らない偏見から来る。
マズローは「人間の心は、何回も同じことをいわれ続けると信じてしまう」といった。人間は自己実現を目標としているが、九五%の人は適当に満足して自分以下の人と比較し自己評価をしながら生涯を終える。この段階を突き抜けるためには、「できる」という自己暗示が必要だという。
スポーツ選手は低いハードルから練習を始め、「できる」と自分に何度もいい続け、心に信じ込ませる。
白鳥としての自覚を得るまでは、「醜いあひる」かも知れない。成功に向けて挑戦している人の仲間に入ることを勧める。そこには、上昇気流が渦巻いている。
ハチは体に対して羽根が小さく、航空学上、生理学上、とても飛べるはずがないとされる。科学者らは何世紀も真剣に討議した結果、「ハチは自分で飛べると信じている」と結論に至ったという話もある。
自分の念願する人物になるため、周囲の中から理想の人物を選んでまねしてみる。金持ちでも人格者でもよい。感情、態度、反応の仕方、考え方、語り方、行動、仕草、表情、服、ヘアー・スタイルを徹底的にまねる。そのうち自分で驚くほど似てくるし、思いがけない反応が返ってくる。
自信獲得に挑戦する人の共通点は、侮辱も屈辱も批判も平気でかぶる図々しさ、しぶとさ、たくましさ、逃げない、後を振り向かない。これが自信獲得につながり、成功への第一歩だと思ってよいという。
これを反復することで、潜在意識の中に自信が刻みつけられる。全ての運動選手は、このようにして世界的記録を樹立したのだ。タネを明かせば簡単なことだが、普通人々はハードルを低いままにして引き上げようとしない。