既報の通り(本紙三十日付け7面)人文研サンパウロ人文科学研究所の
の研究員不在は深刻な問題だ。
日系社会研究百年の総括、と打ち出した人文研百年叢書事業。活躍が期待されていた元協会生の研究員も帰国したきり、なしのつぶて。ある理事は「…最近の若者は分からん」と嘆息。
活動活性化のため、理事たちが企画委員会で知恵を出し合っているが、
「でも、やる人がいなくては…」という宮尾進元所長のぼやきも痛切だ。
史料館との合併案も体制の不備から進まず、所長不在の状態も続くなか、渡部和夫改革委員長も「う~ん、難しい問題だねぇ」と言葉を濁すのみ。
この唯一といえる日系社会研究機関の現状打開の策は…関係者の懊悩は続く。 (剛)
03/10/03