10月7日(火)
日本語普及センター(谷広海理事長)主催の「日本語祭り」が五日午前九時三十分から、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の同センターで開かれた。日本語学習の動機付を目的にした初めての試み。教職員や生徒など千人以上が訪れ、会場は来場者で混み合った。小松雹玄JICAサンパウロ支所長、阿部尚久国際交流基金サンパウロ日本語センター主幹も足を運んだ。
同センター(坂野恵美子代表)教材部音楽グループによるオペレッタ(音楽劇)を皮切りに、幼少年作品コンクール授賞式、サンパウロ日本語スピーチコンテスト(国際交流基金後援)などが行われた。
幼少年作品コンクールは毎年恒例の行事だが、授賞式はこれまで実施されていなかった。学習者を激励しようと今回初めて、企画された。
式典時間が近づくと子供たちが続々と来場。主催者の期待以上の結果になったようだ。中庭には受賞作品が展示され、訪れた人の目を楽しませた。
オペレッタは各学校での学習発表会を念頭に企画されたもの。「宇宙船の歌」と「大きな古時計」が披露された。学校関係者は舞台に熱い視線を送っていた。
スピーチコンテストには二十五人が出場。昨年比で出場数が二倍弱増え、関係者を喜ばせた。家族関係、将来の夢、日本での滞在経験などをテーマに熱弁を奮った。
各カテゴリーの優勝者次の通り。十五歳=長谷川知美、B(能力試験三、四級)=ジョゼ・ルイス・マリーニ・デ・パウラ、A(能力試験二級以上)=西原ファビオ・輝起、特別=ジュリアーナ・かおる・ダ・コスタ・オリベイラ。敬称略。
十五歳の部を除く、三部門の優勝者は来月リオデジャネイロで開かれる全伯日本語スピーチコンテストにサンパウロ代表として出場する。
当日にはタコ焼き、カレーが販売されたほか、ヨーヨーなどのショーも繰り広げられ、来場者の好評を得た。