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MSTへ政府資金=文盲撲滅基金の流用か
10月8日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】政府は農地占拠を抑制して地主連合の対決回避の合意を得る一方で、前政権で制定した農地占拠運動(MST)関係団体への資金交付を制限した暫定令を廃止した。
この交付金は農地改革組合(CONCRAB)と農業組合(ANCA)を通じてMSTの食事にあてがわれる資金であった。MSTは交付金を占拠活動費用に流用したので、前政府は交付を中止していた。
MSTは政府と新たに協定を結び、交付金は農地改革院を通じ再度給付されることになった。九州において七月と八月、二万七千人の文盲教育実施のため三百三十万レアルが交付された。ANCAは、MSTの政府資金管理を行うために正式に登録し認められた。
ジュングマン元農地改革相の計らいにより、MSTは検察庁による公金横領罪からは免れた。しかし、MSTは広範囲にわたる各地支部との連絡が疎遠となっていた。連絡網強化のために、資金流用をしたのは事実だ。またMSTサンパウロ州本部とANCAサンパウロ州支部の住所が同一なのは、資金の流れが不明りょうとなり紛らわしい。
MSTの資金源を調査する機関は、MSTが政府資金を流用して運営する地下団体のようなものとしている。一方ではMST運営資金の八〇%は、政府の文盲撲滅資金の流用だという。教育省の文盲教育下請け機関にMST関係団体が登録されているのも奇異だ。
グアラレーマに建設中のMST大学は、海外のNGO協力で建設したという。建設目的はMST訓練所であり、海外のNGOが、そんな目的の学校建設へ資金援助をするのも疑問。