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水位、史上最低を記録=サンパウロ州知事、節水呼びかける

10月8日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】コチア市とサンパウロ市カンタレイラ地区の上水道網を満たす貯水池の水量が激減している。六日の時点でカンタレイラ地区は貯水能力の九・二%までに下がり、この三十年間の中で最低を記録した。コチア市は全容量の八・五%まで落ちた。
 このためジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事は、市民に水を節約するように呼びかけている。知事は、「水を大切に使えば、給水車などを出動させて水を配給するなどの措置を取らなくても済むだろう」と説明。しかし、それも降雨次第であることを認めている。
 六日にサンパウロ市を雲が覆い雨が期待されたが、サンパウロ市北部とグアルーリョス市に小雨が降った程度に終わった。貯水池には一滴の雨もたまらなかった。
 気象学者のアレシャンドレ・ナッシメントさんは、十三日までに大サンパウロ市圏で最高七十ミリまでの降雨があると予報を発表した。これは例年の半分の降雨量に相当する。「十分な量の雨が降ると断言することはできない」と悲観的な発言をしている。
    □電力□
 水不足のためサンパウロ州電力電灯公社(CPFL)の水力発電所六カ所が停止している。国立電力システム事業団(ONS)は、乾期がこのまま続けば、ブラジル南東部への電力供給ができなくなると断言している。CPFLはサンパウロ州の三分一の地域に送電しており、同地域の必要電力の三%を発電している。